悪徳業者が安さのためにやっていることとは?

「やっぱり気になる見積り」では、業者ごとに見積金額が異なる理由や、見積書のチェックポイントについてお話ししました。こちらでは、安い外壁塗装に潜むワナについてお話ししていきたいと思います。相見積もりでいちばん安い業者と契約する前に、ぜひご一読ください!

価格競争が招いた悲劇

近頃、業界では激しい価格競争が行われています。ひと昔前からしたら、驚くような低価格でサービスを提供している業者も少なくありません。塗装業者も会社である以上、利益を出さなければ経営していけないはずなんですが、一体なぜそこまで安い価格で外壁塗装ができるんでしょうか?

もちろん、お客様に少しでも安くサービスを提供しようと、血の滲むような企業努力をしてコストダウンを図っている業者もあります。でも、そういう業者はほんの一握り。低価格を謳うほとんどの業者は、契約を獲得するために不適切な手段を使って価格を下げているんです。

女性

不適切な手段って、どんなことしてるの……。
手抜き工事ってことですか?

そうですね。言ってみれば、「手抜き工事」です。価格を下げるための不適切な手段としては、具体的には以下のようなことが挙げられます。

塗料を薄めて使用している

3回塗りが必要なところを2回塗りしかしない

必要な下地処理を省いて施工している

下請け業者に丁寧な仕事が期待できないほどの短工期で進めさせ、ひたすら件数をこなしている

見積もり上では付帯部分も塗装するように見せかけて、実際は付帯部分は塗装しない など

数年後、悔やんでも後の祭り・・・

外壁塗装の良し悪しは、施工が終わった瞬間に分かるものではありません。多くの方は、その瞬間は「壁がきれいになってよかった!」と感じるでしょう。でも、不適切な手段を使った塗装は、近い将来、必ずボロが出るんです。

ボロが出るってどういうこと?
手抜き工事ってことですか?

それもありますね。塗料が耐用年数を迎える前に、壁が色あせてきたり、剥がれてきたり、雨水がしみ込んできたりと様々です。そのときになってはじめて、安さの理由に気が付く人がほとんどなんですね。「あぁ、安い業者にして失敗した……」って。

どんなものでも、安いに越したことはありません。でも、品質を犠牲にしているとしたら、どうでしょうか? 外壁塗装は、大切な住まいのメンテナンスです。安さに飛びつくその前に、ぜひ安さの理由を考えてみてもらいたいと思います。

塗装業者には、絶対に侵してはならないモラルがあり、最低限守るべきラインがあり、決して下回れない価格があります。これらをないがしろにする業者は、どんなに安くて良心的な価格を出してこようと、私は「悪徳業者」だと思います。

ネームバリューは信用できる!?

外壁塗装の業者を選ぶにあたって価格を基準にする方はたくさんいらっしゃいますが、業者のネームバリューで選ぶ人も少なくありません。ブランドは信頼の証とも考えられますが、外壁塗装の業界では、一概に「大手なら安心」と言えない事情があるんです。次のページでは、ハウスメーカーやリフォーム業者など、外壁塗装の依頼先ごとの特徴についてお話ししていますので、ぜひ参考にしてください。

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